七月「長崎」

七月：長崎 海と風の余韻

おすすめの食材には、濃厚な旨みをたたえる黒鮑をご用意。
繊細な火入れと肝のコク深いソースによって、鮑本来の力強さと優美さを一層引き立てました。
夏の訪れを告げるこの時季は、肉厚な黒鮑をはじめ、旬を迎える鯵や太刀魚、風味豊かな芳寿豚など、長崎ならではの食材が揃います。
また、杏や青柚子、無花果、白桃といった果実の酸味や甘みも取り入れながら、ひと皿ごとに涼やかな余韻と香りの広がりを意識しました。

コースの最後には、「彼杵茶」をご提供。
上品な渋みと香ばしさを持ち、長崎の夏の香りと記憶が、そっと身体に沁み入るような余韻をお楽しみください。

メニュー

￥13,200円（税込・サービス料別）

始まりのひとさら
平政　杏　青柚子
黒鮑　肝　極上卵
鯵　隠元　フルーツトマト
太刀魚　オマール海老　ムール貝
芳寿豚　無花果　フロマージュ
お口直し
氷温熟成オリーブ牛サーロイン　ステーキ
〆　五島うどん
白桃　ミルクセーキ
小菓子
彼杵茶

おすすめ食材：黒鮑
豊かな海流が交わる五島灘で採れる黒鮑（くろあわび）は、潮の恵みをたっぷりと受け、身は厚く引き締まり、滋味あふれる味わいを宿します。
特に初夏に水揚げされる黒鮑は、産卵前の脂と栄養を蓄え、旨みと香りが最も高まる“旬”の瞬間。
口に含めば、歯ざわりはやわらかく、それでいて確かな弾力を感じさせ、噛むほどに広がる濃密な甘みと磯の香りが、海の記憶を呼び覚まします。