食を旅する

七月「京都」

七月:京都 古都の情景を閉じ込めた旬の輝き

祇園囃子の音色が遠くに響き、夕暮れの打ち水が涼を呼ぶ、京の夏。
盆地特有の熱気を孕んだ風が、古都の知恵が詰まった力強い大地の恵みを運んできます。

今月の主役は、燦々と降り注ぐ陽光を浴びて育った「京野菜」。
緻密な肉質に旨みを蓄えた「賀茂茄子」や、深緑の香りが弾ける「万願寺とうがらし」など、厳しい夏を乗り越えるための瑞々しい生命力は、鉄板の熱を帯びることでその甘みをいっそう濃密に、そして素材の真価を力強く呼び覚まします。

一年のうちで最も味が濃く、力強さを増すこの時期だからこそ出逢える大地の滋味。
わずか数週間しか収穫できない京都舞コーンの陽気な甘みや、甘鯛の芳醇な旨み、京丹波高原豚が湛える上品な脂の誘惑。
一皿ごとに京の涼を映し出し、洗練された夏の彩りを五感に刻むひとときを。

古都の情景を閉じ込めた旬の輝きを、どうぞ心ゆくまでお愉しみください。


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