食を旅する

十一月「鳥取」

十一月:鳥取 霜月の澄みわたる空気に、海と山の恵みを寄せて

始まりのひとさらには、初冬の訪れを告げる清らかな余韻を。
八寸には、紅ずわいがにの濃密な甘みを主役に、大山鶏とらっきょうがもたらす軽やかな響き。
白バイ貝の滋味深さに、鮟鱇と銀杏が織りなす秋の名残を重ねます。

蕪にはセコガニの旨みを忍ばせ、ひとくちに冬の息吹を。
平目は林檎とともに、山陰の海原を凛として映します。
大山ルビーは長芋と寄り添い、滋養と柔らかさを湛えた一皿に。
〆は、蟹のフレンチカレー。和と洋が出会う遊び心が、食の旅を温かく結びます。
栗と白バラ牛乳が描くやわらかな甘みで、食後に安らぎを。
小菓子とともに菊花ほうじ茶を。冬支度の鳥取の風景を、最後の一滴まで心に留めていただきます。


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